・自分の投資状況をすぐに把握できて使い勝手のいい証券会社どこだろ?
・時間がないけど株式投資できるか不安。
・初心者におすすめな証券会社はどこだろ?
・売買手数料の安い証券会社にしたい。
・日本株取引をスマホのみで完結させたい。
どの証券会社にしたらいいかお悩みのあなたへ。
本記事ではあなたの生活スタイルや長期投資に向いている証券会社の特徴をまとめました。
株式投資に興味がある方、自分に合った証券会社を探している方は、これを機会にあなたのスタイルに合った証券会社を選んでいきましょう。
※中長期株式投資の方向けの記事です。
長期株式投資をするならとりあえず SBI証券
中長期株式投資はどの証券会社を選んでもできます。
しかし数ある証券会社の中で、「投資商品数」「売買手数料」「スクリーニング」「銀行との連携」「その他サービス」など様々なところで優秀なのが「SBI証券」です。
数ある証券会社の中で投資商品数、売買手数料はトップレベルで不満に思うことはあまりありません。
スクリーニングについては、指標を使ってのスクリーニングはもちろんですが、テーマ株や株主優待でのスクリーニングがとても優秀です。
テーマを選ぶだけで、そのテーマに沿った銘柄がリストアップされますし、株主優待も金券や米などの株主優待の種類でスクリーニングしてくれますので、あなたの思っているような株主優待が欲しいと思ったら簡単にリストアップしてくれます。
そして私が特に優秀だと思っているのが、ゆうちょ銀行、SBI銀行との連携です。
ゆうちょ銀行から即証券口座に入金できますし、配当金の受け取り方法を「登録配当金受領口座方式」や「株式数比例配分方式」などに設定してSBI銀行に振込まれるようにしておけばSBI銀行からすぐに証券口座に入金できますので、再投資が非常に簡単に行えます。
外国株式に投資をする時、為替手数料が非常に安いSBI銀行で外貨を購入し、購入した外貨を証券口座に移動して投資をすることによって、為替手数料もほとんどかからずに外国証券や外国債券などに即日投資することができます。
他企業の為替手数料は片道25銭が普通ですが、SBI銀行の為替手数料は片道4銭です。
中長期株式投資をする人は、迷ったら「SBI証券」をおすすめします。
恐らく不便することはそうそう無いと思います。
時間がない人におすすめな証券会社なら SBI証券
時間が無く、すき間時間で投資することを考えているあなたにも「SBI証券」がおすすめです。
SBI証券はアプリ版があり、日本株、米国株に対応しています。(それぞれ別アプリです)
PTS取引が利用できる
SBI証券アプリはアプリ版には珍しくPTS取引が利用できます。
通常取引時間である前場9:00~11:30、後場12:30~15:00はもちろん、PTS取引のデイタイムセッション8:20~16:00、ナイトタイムセッション16:30~23:59まで取引ができます。
さらにデイタイムセッションでのPTS取引手数料は証券取引所での取引より5%安くなります。
そしてナイトタイムセッションでのPTS取引手数料は無料になります。
PTS取引時間があることによって、通常取引時間の他に8:20~9:00、12:00~13:00、15:00~16:00、16:30~23:50に取引を行うことができます。
長期投資ではお守り程度ですが、PTS取引ができるのはメリットしかありません。
原則24時間注文受付が可能
時間が無い人にとって注文受付可能時間は重要です。
注文受付可能時間とは、あなたから株式を買いたい、売りたいという注文を証券会社が受け付けることができる時間です。
どことは言いませんが証券会社の中には、例えば前場、後場の間の12:00~13:00の間や東証取引時間が終わった15:00以降の数時間は注文受付ができないという証券会社が存在します。
しかしSBI証券の注文受付可能時間はPC、スマホ、その他モバイルにおいて原則24時間受付です。(メンテナンス時間を除く)
電話での注文は年末年始を除く平日8:00~17:00ですが、今時電話で注文する人はあまりいないでしょう。
24時間ほぼいつでも注文できるということは、あなたのほんのちょっとしたすき間時間にすぐに注文を出すことができるということです。
これは時間の無いあなたにとって非常に強力な武器です。
米国株が取引きできる
SBI証券アプリは米国株版があり、米国株を取引きすることができます。
長期投資において日本株と比較して米国株は知識さえあればメリットが大きいので、日本株である程度知識をつけたら米国株取引に進出することをおすすめします。
米国株は米国内のみならず世界をマーケットにする企業が多く、日本株とはマーケットの規模が違います。
日本はデフレ脱却したが予断を許さない状況であり、人口減少により国内マーケットは縮小しますが、米国の物価上昇率は日欧を上回っていて、人口についても今後増え続けていきます。
2020年に行われた国勢調査においてアメリカの総人口は3億3144万9281人でした。
2006年にアメリカの人口が3億人を突破していますので、約14年で3000万人以上増加していることになります。
2019年に国連が公表した世界人口予測では、2050年におけるアメリカの人口を3億7,942万人と推計しています。
そのため人口増加によって人口ボーナスが発生し、株価を押し上げる圧力が強まると考えられます。
SBI証券アプリのデメリット
SBI証券アプリのデメリットは、入出金はアプリで行うことができず、ブラウザ版で行う必要があるということです。
これはセキュリティの面ではメリットですが、使い勝手の面ではデメリットです。
もしスマホのみで株式取引を完結させたいと思っている人は、スマホで完結するおすすめ証券会社も見てくださいね。
初心者におすすめな証券会社なら 松井証券
先に紹介したSBI証券以外で初心者におすすめな証券会社は「松井証券」です。
私が初心者の方に松井証券をおすすめする5つの理由
1、チャートの形でスクリーニングができる。
2、テーマ、株主優待などでスクリーニングができる。
3、1日50万円までの取引手数料が無料。
4、株式移管手数料が無料。
5、電話で丁寧に教えてくれる。
チャートの形でスクリーニングができる
初心者の方はファンダメンタル指標やテクニカル指標について使いこなせる人はいないと思います。
そのためスクリーニングで各指標の数値を設定することは若干難しいです。
ほとんどの証券会社では指標に数値を入力してスクリーニングをしますが、松井証券ではチャートの形でスクリーニングができるので、今現在あなたのイメージしているチャートの形で銘柄を検索することが可能です。
これは初心者の方や指標に慣れない人にとって大きなメリットです。
テーマ、株主優待などでスクリーニングができる
初心者の方はファンダメンタルやテクニカルと言っても見方や使い方がわからないと思います。
私もすべてのファンダメンタル指標やテクニカル指標の見方や使い方を知っているわけではありません。
松井証券ではテーマや株主優待の種類などでスクリーニングができ、特にテーマはその銘柄との関連度を表してくれるのがいいですね。
ファンダメンタル指標やテクニカル指標を入力してスクリーニングするのは知識がいるし手間なので、あなたが投資したいテーマやあなたが欲しいと思っている株主優待などで楽にスクリーニングができるのは初心者の方にとって大きなメリットです。
1日50万円までの取引手数料が無料
株式投資を始める時、少額から始める人が多いのではないかなと思います。(私がそうだったからそう思っているだけです)
長期株式投資において、1日に何銘柄も取引するということはあまりありません。
そのため株式投資初期において1日の売買代金が50万円を超えるということは考えづらいです。
取引手数料は株式投資の足枷の1つで、買った時、売った時に手数料がかかってきます。
しかし松井証券では1日50万円までの取引手数料は無料ですので、その手数料分が他の証券会社に比べてのメリットになります。
制限付きですが売買手数料無料は初心者にとってとても大きなメリットです。
株式移管手数料が無料
松井証券は50万円までの取引手数料が無料になります。
ですが取引額が50万円を超えた場合、他の証券会社に比べて割高になります。
もしあなたが株式投資で成功し、1日50万円の取引では少額過ぎるようになった場合、もっと手数料が有利な証券会社に株式を移管することができます。
証券会社によっては株式を出庫(他の証券会社に移管)することは有料になりますが、松井証券は入庫、出庫ともに無料です。
そのためあなたが株式投資で成功し初心者を脱却したら株式移管という選択肢を選ぶこともできます。
(松井証券は使いやすい面が多いので株式移管をする人は少ないと思いますが)
そういう意味でも松井証券は初心者向けの証券会社と言えるでしょう。
電話で丁寧に教えてくれる
松井証券では、証券ページの使い方が分からない場合など、あなたの「ああしたいけどどうすればいいの?」に電話で丁寧に教えてくれます。
そのため、何か調べたいことややりたいことがあって躓いた時、電話一本で解決することができます。
とても丁寧に教えてくれるのでわかりやすいです。
松井証券のデメリット
チャートの形、テーマ、株主優待などでスクリーニングは使いやすいのですが、それぞれが独立しており、ホーム画面から銘柄検索した銘柄情報や詳細チャートなどにリンクしているわけではなく、それぞれのページごとで表示するので、使いにくい面があります。
そしてページによっては銘柄コードだけでは検索できないところがあるので戸惑うことがあります。
ページによってはチャートが小さいため見づらいことがあります。
視力が弱い人は少しつらいかもです。
ただ慣れればそう苦になるわけではないので、慣れるまで少し時間が必要です。
取引手数料の安い証券会社なら DMM.com証券(DMM株)
少額であれば取引手数料の安い松井証券がおすすめですが、その他で取引手数料が安いのは「DMM.com証券(DMM 株)」です。
DMM.com証券のメリット
DMM.com証券は取引手数料が業界屈指の安値であり、米国株の取引手数料も無料、原則24時間注文受付(メンテナンス時間は除外)です。
分析ツールも他証券会社に見劣りしません。
しかも25歳以下の人は、取引手数料をキャッシュバックすることにより取引手数料が実質無料となりました。
この25歳以下を対象とした取引手数料実質無料サービスは、あなたが25歳以下の場合の他、あなたの子供のための証券口座として利用するとお得です。(ジュニアNISA口座の申込みと、親権者の取引口座が開設済であることが前提であり、法定代理人の届け出が必要)
株式新聞web有料版の無料購読サービス
DMM.com証券に口座開設し、「いますぐ株式新聞を無料購読する」ボタンをクリックすると、株式新聞webのIDとパスワードが発行され、株式新聞webの有料サービスが全て利用可能になります。
4,400円(税込み)の情報が無料になるので、お得です。
株式新聞は証券専門紙です。
そのため専属記者の独自取材が記事になっていて、情報密度が高い記事が多いです。
株式新聞はモーニングスターが提供しており、モーニングスターの株主優待でも購読無料クーポンが貰えます。
100株で6ヵ月、500株で12ヵ月の購読無料クーポンが貰えますので、DMM.com証券とは別の証券会社を選んだなら、モーニングスターの株式を購入してもいいでしょう。
その他、DMM.com証券は商品やサービスの拡充を図っているため将来的にも有望な証券会社の1つです。
DMM.com証券で注意すべきこと
1、株式を担保にFXを勧める姿勢
DMM.com証券では購入した株を担保にFXを行うことができるサービスがあります。
FXはハイリスクな取引です。
FXがハイリスクな理由
1、レバレッジ(証拠金の数倍の取引が可能)を効かせての取引により、あなたの支払い能力以上の損失を受ける可能性がある。
2、売りから入る場合、可能性として損失額は青天井。
3、売りから入ることは普通に行われるため、売りから入ることの危険性を感じにくい。
3、株式投資と比較してファンダメンタル分析により未来を見通すことが難しいため、テクニカル分析の比重が重い。
そのため私はFXはおすすめしていません。
何かの拍子でFXを始めてしまう方がいるかもしれないので、初心者の方は注意が必要です。
2、米国株は取引手数料は無料で為替手数料は普通だが、配当金を円で受取時に1ドル当たり1円の為替手数料を支払わなければならない
DMM.com証券での米国株式の配当金や分配金の受取方法は、源泉徴収後の金額がDMM株口座に日本円で直接入金される方法のみであり、受取方法を変更できないため、配当金を受け取る度に為替手数料を支払う必要があります。
そのためDMM.com証券は配当米国株の長期株式投資には不向きです。
DMM.com証券で米国株投資をするなら、配当の無いグロース株投資を行いましょう。
そうすれば取引手数料無料のメリットを最大限活かすことができます。
これらの注意すべきことがあるため、私は初心者の方にはDMM.com証券はおすすめしていません。
これらの注意すべきことを理解した上で利用するにはいいと思いますので、どちらかと言うと中級者向けの証券会社と言えるでしょう。
日本株取引をスマホのみで完結させたいなら STREAM
あなたが日本株をスマホで完結させたい時は「STREAM」がおすすめです。
STREAMは株式会社スマートプラスが運営しており、その設立には大和証券が関わっています。
STREAMは「スマホ」、「日本株」に特化したアプリです。
私が考えるSTREAMのメリット
1、STREAMでは株式取引に必要なことをスマホのみで完結することができる
口座開設、入出金、取引、銘柄検索などをスマホのみで行うことができます。
そのためちょっとした合間に調べたり売買したりできるので、まとまった時間が無い方や忙しくて時間が無い方にとって大きなメリットです。
2、STREAMでは、取引手数料が無料であることが最も注目すべきメリット
STREAMでは取引手数料が無料なため現物株取引で手数料負けをすることがありません。
株式を買う時、売る時、ともに無料です。
3、コミュニティ(SNS)でSTREAMを利用している投資経験者と交流できる
良識のあるユーザーは自分の経験を踏まえて色々教えてくれるため、「こういうことを知ればいいのか」、「そういう考え方もあるのか」など知見が広がります。
自分が今後どうしていくべきかなど方向性を考えるヒントになるため、有効利用すればステップアップしていく実感があります。
私が考えるSTREAMのデメリット
1、日本株のみで他の商品が無いため、その後の広がりが無い
例えば、日本株である程度成功を収めると、外国株、債券などに興味を持ち始めます。(私がそうでした)
その時にSTREAMでは外国株や債券などの取り扱い商品が無いため、結局、他の証券会社に口座を開くことになります。
2、特定口座のみでNISAに対応していない
NISA枠での取引で出たキャピタルゲインには税金がかかりません。
配当金についても配当金受取方法を「株式数比例配分方式」に設定すれば無税となります。
これが利用できないのはデメリットでしかありません。
そのため、NISAは他の証券会社で利用するか、STREAMではNISAを利用しないと割り切るしかありません。
そして株式は確定申告をするため一般口座でしか取引していないという方には向きません。
3、コミュニティ(SNS)で誘導があるため、初心者の方は注意が必要
誘導は良識の無いユーザーが行うのですが、株価を少しでも上昇させたいために当該銘柄の良い面のみを伝えて買い煽る人がいたり、当該銘柄を安く買いたいために悪い面のみを伝えて売り煽る人がいます。
知識や経験がない初心者の方はその誘導に乗せられやすい傾向があるので注意が必要です。
初心者の方は乗せられるのではなく、その人はなぜそういう発言をしたのかを冷静に考えた上で、自分で調べて決断するクセをつけましょう。
まとめ
1、どの証券会社にしようか迷ったら「SBI証券」で口座開設すれば間違いない。
2、忙しく時間が無い人は「SBI証券」のアプリ版か「STREAM」で口座開設をしよう。
3、初心者におすすめなのは「松井証券」。
4、取引手数料が安い証券会社は「DMM.com証券」。使い勝手などもいいが、注意事項あり。
5、日本株投資をスマホで完結させたいなら「STREAM」を使おう。
以上になります。
あなたのスタイルに合った証券会社で口座を開設し、投資ライフを楽しみましょう。