あなたは「なぜ最初は株式投資なのか?」と思ったことはありませんか?
本記事では、債券投資、投資信託、不動産投資、先物取引、為替取引、仮想通貨等、数ある投資の中で私が最初に株式投資をおすすめする株式投資5つのメリットについて解説します。
他の投資先候補の特徴を踏まえながら網羅的に解説していますので、株式投資に興味のある方、これから株式投資をはじめようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
私が最初に株式投資を選んだのは、下記の5つのメリットがあったからです。
株式投資以外の投資先はどれかが欠けていました。
少額から手軽に始めることができる
当時、私は50万円を元手に投資を始めました。
私にとっては大金ですが、投資市場から見れば砂粒の大きさしかない金額です。
そのため選択肢として不動産投資は外れました。
不動産投資はフルローンができますが、銀行や個人の信用によっては一部は自己資金を出さなければならなかったからです。
一部といっても大金です。
それ加え、借金をして投資をするという考え方に当時の私は違和感を覚えていたことも最初に不動産投資を選ばなかった理由です。
株式投資は身分証明(運転免許証や住民票など)とお金さえあれば証券口座を簡単に開くことができ、すぐに投資を始めることができます。
さらに1万円以下で購入できる株式も存在していて、少額ではじめることができるにもかかわらず分散投資が可能です。
怪しい投資先がほぼほぼ無い
企業が不特定多数の人から広く資金を集める場所として株式市場があります。
株式市場で広く資金を集めて自らを発展させたい企業は、証券取引所の厳しい審査を通過して株式市場に登録しなければなりません。
これを「上場」といいます。
証券取引所の審査では、安定的に収益を確保できるのか、内部管理体制が適切に整備されているか、公正忠実に経営を行っているのか、企業内容の開示を適正に行うことができるか、などがチェックされます。
複数の専門家による厳しい審査ですので、十分な信頼性が担保されます。
例えば不動産投資は、不動産業界をよく知っている人ならいいですが、よく知らない人はセールストークに乗せられて怪しい不動産会社を選んでしまい、見た目はいいけど怪しい物件を購入してしまうリスクがあります。
ですが株式投資はそれ(怪しい物件)がほぼほぼありません。
ただ売り込みに関しては、あなたが選んだ証券会社が、野村証券、日興証券、大和証券等だった場合、「この銘柄おすすめですよ!」「この投資信託買いませんか?」「こんな新発債が出ましたけど、検討お願いします」等の売り込みが来ます。
もし売り込みが煩わしいと感じるなら、ネット証券を選びましょう。
情報がたくさん出回っている
株式情報は、一次情報、二次情報、三次情報含め、かなり出回っています。
そのため、あなたが興味を持った情報を集めようと思ったら意外と簡単に集めることができます。
ネット証券であれば「会社四季報」、「決算情報」、「チャート」、「テクニカル指標」、「信用情報」などは無料で簡単に見ることができますし、「スクリーニング」も無料で使用できます。
「株探」や「ヤフーファイナンス」などインターネットで調べることもできます。
インターネットで【銘柄名】【気になること】などを入力して検索すれば出てくることもあります。
「週刊ダイヤモンド」「プレジデント」「フィナンシャルタイムズ」「ウォールストリートジャーナル」など経済系や株関係の雑誌にも載っていることもあります。
債券や投資信託、不動産投資、為替取引についての情報量は少なく、株式情報の情報量には大きく及びません。
その代わり、株式情報は慎重に精査をする必要があるので注意が必要です。
なぜなら、多く出回っている分、その情報が二次情報、三次情報だった場合、情報提供者の先入観だったり思想や利害、偏った情報や嘘情報などが多く含まれている可能性があるからです。
あなたが偏った情報を元に投資をしたり嘘情報に惑わされたりしたら大変です。
必ず情報の精査をすることを強くおすすめします。
投資先の選択肢が多いため簡単に分散投資ができる
2021年4月末時点での上場企業数は約3,800社です。
つまり資金さえあれば3,800通りもの選択肢があるということです。
私の場合、初期投資資金が50万円でしたので選択肢はもっと少なかったんですが、それでも十分多いと思います。
投資資金が少ないと買いたい銘柄があるのにお金が無くて買えず悔しい思いをすることも多いですが、与えられた選択肢の中でどれを選択するかが大切です。
そして選択肢が多いということは、株式投資のみで分散投資ができるということです。
分散投資はリスクを軽減するための効果的な手法になります。
簡単に分散投資ができるのは株式投資の大きなメリットです。
投資信託については選択肢はそれなりに多いですが、債券や不動産は選択肢が少ないです。
債券については【債券】【証券会社名】を入力してインターネットで検索するとその数の少なさがわかると思います。
それぞれの証券会社において、日本円での債券の数は0~3くらいですし、外国債券の場合でも米ドル債、豪ドル債等すべての通貨をひっくるめても多くて30くらいです。
不動産については【地域名】【収益物件】等を入力してインターネットで検索すると中古アパートや中古マンションを調べることができますが、その数は多くありません。
※証券口座を開設していれば、間接的に不動産投資ができるREIT(不動産投資信託証券)や債券や先物などの特定の分野に間接投資ができるETF(上場投資信託)、投資信託、債券などに投資ができるようになります。
インフレメリットがある
基本的に私たちの生活は、緩やかなインフレ下で徐々に生活の質が良くなり、経済も順調に回ります。
デフレ下だと、生活の質が悪くなる人が多くなり、経済も滞りがちになります。
日本は長い間デフレでした。
その間に生活の質が悪くなる人が多くなり、貧困問題としてマスコミに取り上げられることが多くなりました。
株価も長期間低迷していました。
しかしアベノミクスによってデフレ脱却のための財政出動が行われ、2021年現在では予断を許さない状況ですがデフレを脱却しつつあります。
日本政府は物価上昇(インフレ率)2%を目標に政策を策定しています。
このように各国政府は自国経済が順調に回るように、基本的に緩やかなインフレを目指します。
インフレとは、貨幣の価値が下落し、物の価値が上昇することを言います。
これを株に置きなおして説明すると、貨幣の価値は下落し、株式(物)の価値は上昇します。
つまりインフレが進行すると、現在よりも多くのお金を出さなければ、未来において株式は買えない状態になります。
インフレが進行すればその銘柄が現在と同じ状態であったとしても株価は上昇するということです。
インフレメリットのみで計算すると、インフレが毎年2%進行している国で、現在株価が1,000,000円の銘柄に投資していた場合、5年後には株価が1,104,080円になっています。
つまりあなたは104,080円の含み益を得ることができるのです。
しかし、債券投資や為替取引などではこのインフレメリットをダイレクトに享受することはできません。
債券価格はインフレ率に左右されるのでは無く、基本的に金利の上下に左右されますし、為替取引は、日本と外国の貨幣価値の差に左右され、外国貨幣と比較して日本円の方が貨幣価値が低くなると利益が出る仕組みだからです。
数ある投資の中で、私はインフレメリットを享受できる株式投資を強くおすすめします。
※デフレ下ではこのインフレメリットは発動せず、マイナスになってしまうので注意してください。
まとめ
1、株式投資は簡単にはじめることができ、少額ではじめることができるにもかかわらず分散投資が可能。
2、複数の専門家による厳しい審査が行われた銘柄のみ取引ができる場所であるため、株式市場は十分な信頼性がある。
3、株式情報は豊富にあるため、公開されている情報であれば簡単に手に入れることができる。
4、株式情報は情報が豊富なため情報の精査が必要。
5、投資先の選択肢が豊富なため、簡単に分散投資ができる。
6、各国は基本的に緩やかなインフレを目指すため、インフレメリットを享受できる株式投資がおすすめ。