【初心者向け】A:株式投資で銘柄と出会う6つの方法

【初心者向け】A:株式投資で銘柄と出会う6つの方法 AIRSAMの法則について

株式投資において「銘柄との出会い方」に特に良し悪しはありません。

ですが情報の鮮度は重要ですし、投資銘柄選定の幅を広げることはとても大切なことなので、私の「銘柄との出会い方」をご紹介したいと思います。

私が勝手に「AIRSAM(エアサム)の法則」と呼んでる購買行動モデルにおける最初の「A(Attention)」の部分に当たります。

◎AIRSAM(エアサム)の法則
・A:Attention  ・・・認知   今ここです
・Ⅰ:Interest  ・・・興味
・R:Research  ・・・調査
・S:Select   ・・・選別・選定
・A:Action   ・・・行動
・M:Monitoring ・・・観察

日本語だと「注意」とか「認知」という意味ですね。

あなたが銘柄をどのような経路で「認知」するのかの工程です。

他の投資家がどうやって銘柄を「認知」しているのかは同じ投資家として気になるところだと思いますので、本記事で解説していきたいと思います。

生活の中から認知する

あなたが「利用している企業」「お気に入りの製品やサービス」「知り合いとの世間話」などから銘柄を知る方法です。

これらの情報は1次情報になりますので、価値の高い情報になります。

そのため株式投資初心者の方や主婦の方は、生活の中から銘柄を探したり知った方が成功しやすくなります。

私も実際に製品やサービスを生活の中で利用している銘柄に投資しています。

少額ですが株主優待目的でブルドックソースやSBIホールディングスなどに投資しています。

ブルドックソースはみなさんお馴染みのソースを製造している企業ですし、SBIホールディングスはSBI証券を運営している企業です。

ブルドックソースについては、スーパーには必ずブルドックソースが置いてありますし、経営がいい意味でも悪い意味でも安定していたため純粋に配当や株主優待目的として投資しました。
私の家の冷蔵庫には必ずブルドックソースがあるので株主優待でもらえるブルドックソース関連の商品は無駄無く生活の足しになります。

◎ブルドックソースの株価推移

ブルドックソース

SBIホールディングスについては私自身がSBI証券を利用していて、サービスも高水準でしたし、今後、金融関係を幅広くどんどん強化していこうという意欲があり、実際に伸びていたため投資しました。
配当もよかったですし、仮想通貨のリップル(XRP)をくれるので仮想通貨を知るにはいいと思ったことも投資した理由の1つです。

これらは配当・優待目的で投資した銘柄ですが、今のところ取得単価の2倍程度になっていますし、配当と株主優待も毎年受け取っていますので、それなりに利益が出ています。

◎SBIホールディングスの株価推移

SBIホールディングス

実際に自分が見たり聞いたり体験したりした情報をもとに銘柄と出会っているので、鮮度、情報の質ともに良質であり、ファンダメンタル分析を知らない初心者の方が成功しやすい情報源です。

趣味や好きなこと、得意分野から認知する

「あなたの持つ趣味や好きなこと」「得意分野」の情報は、他の投資家が知らない最新の情報だったり、マニアックな情報が多いと思います。

このような情報も1次情報となり、価値は高いです。

私の影響で株式投資を始めた人がいるのですが、「まずは自分の趣味とか得意分野から銘柄を探すといいよ」とアドバイスをすると、その人は自分の好きな分野のゲーム銘柄である「スクエア・エニックス」に約半年ほど投資をして取得単価の1.5倍で売却し大きな利益を上げました。

◎スクエア・エニックスの株価推移

スクエア・エニックス・ホールディングス

そして、その人が「スクエア・エニックス」で成功したことに気分を良くして、全く知らない分野の銘柄である「24セブン」に投資した話を聞きました。

その人になぜその銘柄に投資したのかを聞くと「ライザップみたいに値上がりすると思って」とのことだったので、ライザップが暴落したことと「私だったらその銘柄(全く知らない分野への投資)は怖いから投資しない」ことを伝えました。

その後、「24セブン」はわずか3ヵ月ほどで80%以上暴落しました。

ちょうどIPO(新規公開)したばかりの頃だったため、その人が損を出すことはありませんでしたが、ほんの少し売却時期が遅れていたら目も当てられなかったでしょう。

そのため、とても感謝されたことを覚えています。

◎24セブンの株価推移

トゥエンティフォーセブン

その人の最初の「スクエア・エニックス」での成功は、「自分の趣味や得意分野」に投資をしたから成功しやすかったと思いますし、「24セブン」に投資して失敗しそうになった原因は「IPO直後くらいという全く未知のタイミング」で「全く知らない分野」に投資をしたことが大きいと思います。

あなたの趣味や得意分野という良質な情報源により出会った銘柄もまたァンダメンタル分析を知らない初心者の方が成功しやすい情報源と言えます。

働いている中で認知する

あなたが働いている企業の業界で、「伸びている企業の情報」が入ってくると思いますし、取引企業との商談や納品時に世間話的にその「取引企業の情報」を得たりできます。

これも1次情報になりますので、価値は高いです。

その中に上場企業があった場合、商談の時などに雑談として「最近、こういうサービスを始められたみたいですが、個人的に興味があるんですよね」などと話を振ると、営業マンやバイヤーが販売状況を話してくれることがあります。

営業マンは常に話のネタに飢えていますので、こちらからネタを提供すると結構話してくれます。

それとその営業マンやバイヤーのことを観察すると間接的にその企業の雰囲気を感じることができるため、営業マンやバイヤーが話さない情報も大切です。

営業マンやバイヤーと話す機会が無いという人は、納品時や設備等のメンテナンス時などに配送員や技術者と雑談などで情報収集するといいでしょう。

そういう情報はあなたの勤めている企業でも役に立つことがありますので、話しておいて損はありません。

ただ、長々と雑談しているとあなたの評価が下がることがありますので気を付けてくださいね。

ブログや動画サービスを見て認知する

株式投資ブログやYouTubeなどの動画サービスで紹介されている銘柄を見て、銘柄分析や解説を見ながら情報を得る方法です。

私の場合YouTubeで銘柄を探したりはしないのですが、ブログなどで紹介された銘柄に投資したことはあります。

私がブログや動画サービスで銘柄を探すときは、先にテーマを決めてそのテーマで検索したりします。

この時物色していたのは「SaaS」銘柄で、「ラクス」に投資しました。

ラクスはわずかながら配当も出していますし、株価も取得単価の4倍程度になっているので、かなり利益を上げている方でしょう。

◎ラクスの株価推移

ラクス

ただブログや動画サービスなどで得る情報は2次情報、3次情報になるため、一般投資家に知れ渡っている情報が多く、すでに株価に反映されていることがほとんどです。

そのため、購入するなら分析をしっかりしてタイミングを見て購入することが大切です。

買いたいと思って銘柄分析もタイミングも見ずに購入してしまうと、思わぬ高値で購入してしまうことになるので、監視銘柄に登録して購入するタイミングを待ちましょう。

経済誌や情報誌などのメディアを見て認知する

有望株紹介、銘柄分析、業界マップ、株主優待ランキング、最先端技術・サービス紹介、今後伸びる業界などが載っている経済誌や情報誌から銘柄の情報を得る方法です。

TVで企業の取り組みなどを見て知ることもあります。

私の場合、最近はこの方法が一番多いのかなと思います。

いろんな雑誌が特集を組んで紹介していたりするので、見てて面白いですし、「こんな銘柄あるんだ」と勉強にもなります。

◎くほうが読んでいる雑誌リスト
1、Wall Street Journal
2、週刊ダイヤモンド
3、プレジデント
4、株式新聞

1、Wall Street Journal

私は米国株にも投資しているのでWall Street Journalを必ず読んでいます。

米国株に投資するなら「Wall Street Journal」を読むべきだと思います。

◎Wall Street Journalを読むべき理由
・日本のTVや新聞などの偏りのある情報ではない、日本では得られない世界の情報を発信している。
・紙媒体で定期購読すると、IDなどが発行され、電子版(Web版)が無料で購読できる。
・電子版では英語版はもちろん日本語版なども購読ができる。
・電子版はスマホでも手軽に読めるため、電波さえ届いていれば外出していても読める。
・電子版はPCでもスマホでもGoogle翻訳が自動的に翻訳してくれるため、英語ができなくても理解できる。

Wall Street Journalは高いですが、それに見合う価値があります。

2、プレジデント

「プレジデント」のいいところは、日本の数ある経済誌の中でも情報の偏りが少ないところです。

そして、生活や仕事、経営においてのちょっとしたテクニックを発信してくれたりしますし、投資に関してはどちらかというと長期投資目線の記事が多いのかなと感じているところも好感度高いです。

買うお金がもったいないと感じるなら、立ち読みでもいいと思います。

あなたが投資で成果を出し始めたら買ってくださいね。

売り切れの事もあるので、売り切れていたら立ち読みは諦めましょう。

私の場合、特定の業界や米国株の特集記事だったり、銘柄紹介、節税などお金に関する号で気になったもののみ購入しています。

売り切れはイヤという方は、定期購読をおすすめします。

◎PRESIDENT(プレジデント)の定期購読

3、週刊ダイヤモンド

「週刊ダイヤモンド」のここがいいと思っているところは、図解やグラフ、数値などを比較的多く使っているため、目で見てイメージできるところです。

つまり、わかりやすいということです。

そして政治、経済の情報を幅広く発信しているのと同時に、特定の業界などについてマニアックに解説していたりするので、日本株に投資している人は読んだ方がいいと思います。

私の場合、プレジデントと同じく、特定の業界や米国株の特集記事だったり、銘柄紹介、節税などお金に関する号で気になったもののみ購入しています。

◎週刊ダイヤモンドの定期購読

4、株式新聞

株式新聞はモーニングスター社が提供している証券専門紙です。

そのため専属記者の独自取材が記事になっていて、情報密度が高い記事が多いです。

私的に好感度が高いのが、注目銘柄情報です。

注目銘柄情報では、相場を先取りした記事もありますので情報鮮度も高いですし、広く詳しくその銘柄について分析していますので参考になります。

株式新聞はモーニングスター社の株主優待でも購読無料クーポンが貰えます。
(100株で6ヵ月間、500株で12ヵ月間の購読無料クーポン)

そしてDMM.com証券(DMM株)で口座を開設しても無料で株式新聞の有料版を読むことができますので、もし無料で読みたいならDMM.com証券で口座を開設するか、モーニングスター社に500株投資しましょう。

経済誌や情報誌からの情報は一般投資家に知れ渡っている情報であり、2次情報、3次情報になりますので、銘柄分析をしっかりと行い、タイミングを見計らって投資をしましょう。

スクリーニングで認知する

これは証券会社の提供するスクリーニング機能を使った方法です。

あなたが例えば「配当利回り1%以上」の銘柄が知りたい場合、スクリーニングの配当利回りの最低値の項目に1%と入力して検索すれば「配当利回り1%以上」の銘柄がずらりとリスト化されます。

業界を絞ったり、PER、PBR、ROE、ROAなどのファンダメンタル指標や移動平均線などを使ったテクニカル指標でスクリーニングができます。

ただし、スクリーニングはその銘柄の将来性まで考えてリスト化してくれるわけではないので、銘柄分析をしっかりと行い、タイミングを見計らって投資をしましょう。

認知しただけで投資をしてはいけない

その銘柄を知ると、何か新しい発見があったかのようにすぐに投資してしまう人がいますが、何の分析もせずに投資するのはやめましょう。

それは勘に任せたギャンブルです。

目隠しをしてダーツをしていては当たるものも当たりません。

良い銘柄と出会い(Attention)出会った銘柄に興味を持ち監視銘柄リストに加え(Interest)各銘柄の調査を行い(Research)銘柄を選別、選定し(Select)注文を出し(Action)購入した銘柄を継続的に観察(Monitoring)しましょう。